こんばんは、本橋です。


お坊さんが教える「悟り」入門 長谷川俊道著
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最近は、以前に比べて「禅の教え」系の本が増えています。
それだけ世の中が混沌としている、心のよりどころを求めているんでしょう。


ぼくも今まで何冊か読んできました。
どの本もためになります。


生きるヒント、毎日の生活に心がけたいことが書いてます。


例えば、



・ありがとうを言う
・いただきますの意味
・人と比べない
・ゆっくり呼吸をする


などです。


この本も、中盤まではそんな内容です。


禅の教えなどの本を読んだことがない人にとっては、目からウロコ!
とってもためになる内容。


一方、これ系の本を読んだことある人にとって、新しい発見はあまりありません。


この本は、他ではあまり書いていない部分を掘り下げている箇所があり、おもしろかったです!


それは


「死」について
「お寺」との付き合い方


についてです。




「死」について


小学生のころに同級生が病気で亡くなりました。
じーちゃんが去年亡くなったこともあって 、最近「死」について考えることがあるのです。



六道輪廻(ロクドウリンネ)


年末から正月にかけて、マンガ「NARUTO」を全巻読みました。
この言葉が出てきたので、気になるワードでした。


思えばNARUTOは、チャクラを練ったりや自然エネルギーなど、スピリチュアルな部分も多いマンガですね。


そういう視点でもう1度読んでもおもしろそうです。



仏教では、人はこの世での生き方により「6つの世界」で生まれ変わりを繰り返すとしています。
これを「六道輪廻」といいます。

6つの世界というと死後の世界をイメージされる方が多いようですが、「六道輪廻」は現世に生きる、あなたの心にある世界です。

「六道」とは、

1、天道、、、天人の住むような世界
2、人間道、、、人間の世界
3、修羅道、、、闘争的な世界。奈良の興福寺に有名な「阿修羅」像があります
4、畜生道、、、人間以外の生物の世界
5、餓鬼道、、、人のものを欲しがる世界
6、地獄道、、、犯罪を犯した者の世界。

人の心はこの「六道」を行き来します。
こうした迷いから逃れるために、仏教徒は座禅を組み、修行するのです。


ぼくもいろんな道にそれますが、願わくば天道を歩いていきたいです。


人は死んだらどこに行くのか?
霊魂はあるのか、ないのか?

という記述も興味深かったです。


そんな中で、印象に残る一文。

「人は死んだら、生前愛した人や、大切にしたものの中へ『霊魂』となってス〜ッと入っていく。だから、そういう人やものがないと入れるところがなくて寂しいぞぉ。」


う〜ん、いい言葉だな〜。




 「お寺」との付き合い方


そもそもお寺業界が、どのような仕組みか知らないので、それだけでも勉強になりました。


仏教にまつわる数字の話もためになりました。


数字にも意味がある。

1(ひ)→ 火
2(ふ)→ 風
3(み)→ 水
4(よ)→ 世
5(いつ)→ 時
6(む)→ 結ぶ→成就→安らぎ→死
7(なな)→ 明→始まり
8(や)→末→末広がり、交わらない、幸せ「地」
9(く)→究→究極「天」


6は「死」を意味する数字。


女性の厄年である33歳も、3+3=6
男性の厄年である42歳も、4+2=6
元服の年齢である15歳も、1+5=6
還暦の年齢である60歳も、6+0=6

七五三も、それぞれ子どもにとって厄年を示すもので、数字をそれぞれ足すと15になります。


読む人、その時に心情によって、心に残る部分は変化する
そんな1冊です。


読み終えると、お寺に行ってみたくなります。

お坊さんが教える「悟り」入門
長谷川俊道
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2014-03-20